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2012年8月29日 (水)

規制緩和による影響

 かつて自由競争原理を持ち出してあらゆる分野において「規制緩和」が進められてきましたが、その規制緩和により思わぬしっぺ返しを喰らうことはそのときに想像がつかないものかといつも疑問に感じています。
 自由競争は、新規参入への道が開かれる一方で弱肉強食、優勝劣敗の危険性・・・という側面があります。
 今春に高速ツアーバスの事故があったことは記憶に新しいところですが、運送業界(旅客・貨物共に)規制緩和によって新規参入により業者が増えていき、価格競争が激化し、コストダウンの行きつく先は人件費に転嫁されることになるのです。
 モロに労働者の賃金を減額するやり方だけではなく、労働時間や休憩、休日などの労働条件を悪化させることで長時間労働、過重労働を引き起こしやがて交通事故へ。

 
 今秋10月1日には改正労働者派遣法が施行されます。
 現在、各都道府県の労働局では、その改正労働者派遣法の施行に先立ち、説明会を実施しています。
 実はこの労働者派遣法も規制緩和によってどんどん悪法へ姿を変えていった法律でした。
 経済の自由(資本主義社会なのでおかしくはないのですが)により規制緩和によって勝者と敗者は付きものですが、元々禁止していた間接的な雇用(労働力を供給し対価は貰ういわゆる「ピンハネ」)を法律によって一部許可をするというのが労働者派遣法。
 バブル景気のときに生まれた法律ですが、その当時は特に中小企業などでは専門性の高い業務に従事する人材が不足していた・・・自前で雇用するのは困難であり優秀な人材は大企業に就職することが多い。
 労働者派遣法は、1986年(昭和61年)の施行ですが、当時は専門業務として13の業務でスタートしました。
 バブルが崩壊し、雇用対策に奔走する政府は、労働者派遣法に目を向け専門13業務を本当に専門性があるのか疑問のあるものまで拡大し26業務としたのが1996年(平成8年)。
 やがて消費税が5%となりますます景気が悪くなり、製造業は海外へこぞって進出。
 すると1999年(平成11年)には、これまでのポジティブリスト(派遣できる業種)からネガティブリスト(派遣禁止業種)へと大改正(大改悪)。
 本来の法の性格を180度変えたわけですから、ここまでやると呆れてしまいます。正に禁断の果実に・・・。
 2004年にはこれまで禁止されていた製造派遣が解禁。当初1年でしたが2007年には自由化業務などと同様3年へ延長。
 ここまで規制緩和をした結果・・・派遣切り、年越し派遣村などの問題、ワーキングプアなど社会構造の問題や格差の元凶による犯罪の温床(秋葉原通り魔事件、マツダ工場内の殺傷事件)にもなっている悪法であると私は思う。
 しかし、なぜ派遣法はここまで規制を緩めたのか・・・。
 一方では、労働基準法など(現在は労働契約法)解雇に関する規制がより厳格になったことで、企業も正規雇用しづらくなっていることも原因の一つです。
 
 今回の改正は、「骨抜き」などと評する者もいるようですが、私も概要のみ素読しただけなのでこれから条文や詳細について精読してみようと思います。

 さて、今年の社会保険労務士試験も先日26日に終わりました。受験生の皆さん暑い中、大変御苦労さまでした。結果は11月ですが既に受験校などでは模範解答が出ておりますので、発表待たずして大体の結果を知っている方もいるかと思います。
 私は、本日試験問題を入手しましたので、早速選択式だけではありましたが、挑戦してみました。今年の選択式は実にシンプルで基本的事項をしっかり学習していれば32/40点くらいは楽勝だと感じました。
 厚生年金保険法は、誰もが苦手の厚生年金基金からの出題でした。しかし、1つの穴埋めに4つの選択肢を別々にしたことからわりと答えやすくなっていました。
 それから労災保険法は昨年のような意地悪問題ではなく至ってシンプルな問題で安心。
 社労士として基本的な知識を問うたなかなかいい問題だと感じました。択一式は時間のある別の日にやってみたいと思います。
 
 
 
 

 今日は、プレズ(Prez)こと大統領(プレジデント)という愛称で親しまれていたレスター・ヤングの後期の作品「プレス」です。
 彼の全盛期は軍隊入隊前であると誰もが言います。
 私もそう思いますが、後期の枯れた彼の作品も大好きです。
 繊細な人間にとって軍隊での生活は、過酷な試練だったに違いありません。
 そんな心の弱い彼は、やがて酒浸りになり、遂にドラッグ(ハシッシだったらしい)にまで手を出し、軍法会議にかけられ牢獄へ。
 除隊後の彼は、入隊前のような流麗なフレーズを演奏することは出来なくなりました。
 本作は除隊後の作品であり、かつて輝いていたときの演奏とは比較にはならないのですが、それでも枯れた味わいのあるイイ演奏です。
 私は、人間の臭いがプンプンする彼の後期(クレフ~ヴァーヴ時代)の作品がたまらなく好きです。

Pres_lester_youngPres / Lester Young

01. Up 'N' Adam
02. Too Marvelous for Words 
03. 'Deed I Do
04. Encore
05. Polka Dots and Moonbeams 
06. Three Little Words 
07. Neenah
08. Jeepers Creepers 
09. Thou Swell
10. Undercover Girl Blues
11. Frenesi
12. Little Pee Blues

Lester Young - Tenor Sax
Hank Jones - Piano (#01-04)
John Lewis - Piano(#05-12)
Ray Brown - Bass(#01-04)
Joe Shulman - Bass(#05-07)
Gene Rammy - Bass(#08-12)
Buddy Rich - Drums(#01-04)
Bill Clarke - Drums(#05-07)
Joe Jones  - Drums(#08-12)

Recorded March & July, 1950 & January 16, 1951

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